会長挨拶


第61回中国・四国精神神経学会 会長挨拶

 

 

 

第61回中国・四国精神神経学会

会長 兼子 幸一

(鳥取大学医学部 脳神経医科学講座 精神行動医学分野 教授)

 皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 

 この度、第61回中国・四国精神神経学会を、2020年11月26日(木)・27日(金)の2日間にわたり、米子コンベンションセンターにて、渡辺憲先生を会長とする第44回中国・四国精神保健学会」と合同で開催致します。

 

 本学会は、中国・四国地区9県に所属する精神科医により持ち回りで運営される地方会です。症例報告や臨床報告を中心に、新たな知見や日常診療での苦心、工夫、考察などにつき、精神科診療にかかわることであれば、領域を問わずご発表頂けます。研修医や専攻医などの若手の新鮮な視点や、中堅・ベテランの深い臨床知に基づくご発表につきまして、幅広い年代の先生方に議論にご参加頂きたく存じます。

 

 また、本学会は、精神保健学会と合同で開催する伝統を守って参りました。現代の精神医療に求められる多職種協働の実践をさらに実りあるものにするためにも、それぞれの職種の視点や考え方を共有できる貴重な機会になると考えております。精神科医、看護師、保健師、臨床心理士、薬剤師、作業療法士、精神保健福祉士など、様々な職種の方々が、多様化する精神医療・精神保健のニーズに応えるべく、その在り方や実践につき、考えを深められることを期待致します。

 

 今回の大会テーマは、「精神医療・保健の多様化に応える地域医療をめざして」です。特別講演やシンポジウムでは、精神障害の多様性と当事者のニーズの多様性という二つの視点から、地域で求められている精神医療・精神保健について再考する機会にして頂くことが出来ればと思います。精神疾患の多様化の一例としては、近年問題になっている嗜癖を取り上げています。例えばアルコール依存症では治療の理念が大きく変化しています。ギャンブル障害に代表される行動嗜癖は、精神医療・精神保健の重要な課題となっており、当事者の方だけでなく、支援するご家族に対するサポートの在り方についても工夫が必要でしょう。他方、対象とする精神障害が多様化しても、医療関係者がユーザーとつながるために工夫することには共通点があるように思います。今大会が、そうした基本原則のようなものを振り返る機会にもなればと考えております。

 

 現在、全国で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、本大会の開催にも困難が生じる可能性があります。一刻も早く感染が終息し、心安らかに本合同学会が開催されますことを祈念しております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第44回中国・四国精神保健学会 会長挨拶

 

 

 

第44回中国・四国精神保健学会

会長 渡辺 憲

(日本精神科病院協会 鳥取県支部長、鳥取県医師会 会長)

 第44回中国・四国精神保健学会を、2020年11月26日(木)、27日(金)両日、鳥取県米子市において、第61回中国・四国精神神経学会長の兼子幸一先生とともに開催することになりました。

 

 本学会は、精神神経学会と車の両輪の形で、「精神医療・保健の多様化に応える地域医療をめざして」を共通のテーマとして行われます。多くの皆様のご参加と活発な討議のもと、実りある大会となることを願っております。とくに精神保健学会におきましては、地域精神医療、精神保健を担うすべての職種が、病院、在宅を含め地域全体における研究成果、医療の取り組みをご発表しただき、各地域、医療機関における「心の医療」の充実、発展をめざすとともに、さらには、地域医療を担う多職種における人材育成の目的も担っております。

 

 精神医療の現場は、現在、専門性を高めながら機能分化、地域における役割分担、連携強化が求められており、さらに、治療の場も入院中心から在宅を含め地域全体を視野に取り組みがなされるようになってまいりました。これら多様化し、専門分化が進む地域精神医療・精神保健について、多くの演題をお出しいただき、特色ある取り組みもご紹介いただきながら、幅広い議論、情報交換を通じて、各地域、各医療機関の発展につなげていただけたら幸いに存じます。

 

 折しも、本稿を作成いたしました4月16日には、新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、緊急事態宣言を全国すべての都道府県に広げ、適用すると政府の発表がありました。この問題は、私たちすべての医療者が取り組みを行い、院内感染予防対策を一層強化するとともに、地域で暮らす患者さんの健康と生命を守る役割が求められる喫緊の課題でもあります。学会が開催される11月頃までには余裕をもって感染拡大が収束していることを願っております。同時に、本学会においても、院内感染予防対策、地域全体を視野にした患者さんへの保健・医療指導等の演題も広くお寄せいただきたいと考えております。

 

 11月は紅葉の季節で、会場の米子コンベンションセンターからは、国立公園大山の美しい紅葉をご覧いただけます。さらに、11月中旬に解禁される山陰の味覚、松葉ガニもご堪能いただきながら、秋の山陰を満喫していただければ幸いです。

 

 それでは、一人でも多くの皆様方のご参加を心からお待ち申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。